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文責: 重城良国

構文解析とは

(工事中 50%)

視覚と聴覚

人間の視覚というものは2次元と3次元のあいだくらいで処理されている。奥行きというものの処理は視覚的には十分ではない。さらに、視覚的な認知において時間軸というものは無視されがちだ。それに対して、人間の聴覚というものは時間軸というものに非常に敏感だ。「マインド・ハック」という書籍によると、2つの映像の時間的なずれよりも2つの音の時間的なずれのほうに人間ははるかに敏感に反応するとのことだ。

言語

言語というものはもともと「迅速な伝達」をその目的にしていたのだろう。誰かに来てもらいたいときに、その人のところまで歩いていって手を引っぱるのではなく「来い」と一言言う。そういったところから言語というものは発達してきたのだと思う。

聴覚的な伝達というものから発生した言語は本質的に一次元的である。人間の思考には視覚的認知という側面もあり、一次元的な並びにはとどまらない。言葉は、たとえば「お腹が減ったとあの人は思っている」のような入れ子になった情報を伝えられる。このような入れ子は、すくなくとも構造的には、無限にくりかえすことができる。

入れ子になった情報は樹構造として表現することができる。会話という行為には、樹構造と一次元的な並びとの相互変換という側面がある。その2方向の変換のうち、並びから樹構造という向きの変換を構文解析と呼ぶ。

「構文解析」というものは特別なことではなく、日々僕らがくりかえし行っていることなのだ。

オートマトンとの関係

構文解析というものは、たとえばある文字の並びが、意味の解釈の前に、どのような構造になっているかを決定するものである。一次元の並びを樹構造に変換するものだ。それに対して、オートマトンは入力によって状態を変化させていく仮想的な機械だ。この2つが等価であるということは、数学的に非常に美しい。

構文解析の話題とオートマトンの話題とを別々に扱いながら、その2つの交点にまで説明を導くことができたら、そのあたりの美しさを表現できるかもしれない。

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