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文責: 重城良国

オープンソースプロジェクトについて

目的

「コーダー」という言葉について

ここでは「コーダー」という言葉を「プログラムのコードを書く人」という意味で使う。

コードとは何か

プログラムのコードというものは何か。それはコンピュータへの指示書である。しかし、それはコンピュータへの指示書であることを越えている。「コード」とはある分野の知識やノウハウがつまった人類の宝だ。

アカデミックな世界を見てみよう。そこでは行われた仕事は公開され誰もが使うことができる。そして、先人が成した仕事を使うことで、後継者達は先に進むことができる。

現在行われているプログラム開発では、多数の人間が同じような仕事を重複して行っている。それは言ってみれば、様々なところで何人もの人達が自身の「相対性理論」を研究しているようなものだ。プログラム開発の世界にはアカデミックな世界にはない無駄な重複がある。

世界に対する貢献

コードをオープンにすることで、世界全体に対する貢献が出来、無駄な重複をなくすことができる。そのようなオープンソース開発にたずさわる人々は多数存在する。しかし、彼らはそこから直接的に金銭を得ることはできない。たいていの人が別に本職を持っている。

オープンソース開発者は質の高いコードを書く。すくなくとも質の高いコードを書こうとするモチベーションは高い。何故ならそのコードは「自分のもの」でもあり「みんなのもの」でもあるからだ。「自分のもの」でもなく「みんなのもの」でもなく「企業のもの」であるコードを書くよりもモチベーションは高くなるし、長期間メンテナンスが行われることにもなるだろう。

コーダーが科学者のように直接に世界に貢献することだけで生きていける世界を目指す。オープンソースの世界にはたくさんの才能が存在する。お金を持っているのはビジネスの世界だ。ビジネスの世界からオープンソースの世界にお金を流す仕組みを考える。

企業のモチベーション

企業がお金を出したとする。しかしそのコードは競合他社にも使われてしまう。そのようななかで企業がお金を出すモチベーションは何だろうか。

現在、人々の選択は多様である。たとえば人は、どの映画を見ようか、と迷うだけではない。映画を見ようか、観劇しようか、それともスポーツジムに行こうか、あるいはレストランで高めのディナーを食べようか、のように迷う。つまり、企業が相手にしなければならないのは、競合他社だけではない。他業種との競争が存在する。細分化していく業界で、業界内でのシェア争いをしていても先がない。むしろ業界全体のパイを増やす必要がある。業界内で大きなシェアを持つ企業ほどそうだ。シェア争いで業界全体が疲弊するよりも、業界内での協力によってパイを増やし、そのうえで自社のシェアを増やす必要がある。

多くの業種において、コードは差別化の道具にはならない。たとえば多くのレストランは食事や雰囲気の質で勝負するだろう。ホームページや予約システムによって差別化しようというレストランは少ない。それならば、オープンソースにすることによって、業界全体のIT面での拡充を図り、「レストラン」というものそのものの魅力を高めるということが、最適な戦略となり得るだろう。

公共機関からの協力

企業同士の競争と協力とのバランスが公共の利益となる。企業がその業界で共通の道具を使うことで、全体のレベルが向上することは、国が推進するべき事業であると思われる。補助金等の国や公共の団体からの協力も考えることができる。

また、オープンソースへの投資には社会への還元という意味もある。そこらへんにおける税金面での優遇等があっても良いかもしれない。

開発者、一般からの寄付

理念に賛同する開発者を含む人々からの寄付やその他の協力も、あてにはしないが、受けつけることも良いかもしれない。オープンソースの世界を育てていくことは「より良い世界」を作るひとつの方法であり、それに協力する喜びを提供することができる。

ライセンスに関する考察

「基本的に新規のプロジェクト」となるとライセンスの選択をこちらですることができる。となるとどのライセンスを採用するかということに関する考察が必要となる。

BSDライセンス

本質的にはBSDライセンスを適用するのが良いと思われる。しかし、その場合、別の会社がそのコードを変更してクローズドにすることも可能だ。とすると、最初に資金提供した会社にとっては価値が低くなることになる。

GPLライセンス

GPLライセンスだと上記の問題は解決する。そのコードと一緒にコンパイルされるコードは全体としてGPLである必要がある。よって他の企業が取りこんでクローズにすることはできず、他の企業の追加した変更は最初に資金提供した会社も使うことができる。

ただし、現在ではGPLv2とGPLv3との分裂もありわかりづらくなっている。また、そもそも長大な文書であり、法的な解釈が難しいという問題もある。

MPLライセンス

firefox等が採用しているライセンスである。他の企業によるタダ乗りの問題を解決する。また、派生物に関してもファイル単位なので、クローズドなファイルとの併用も簡単になる。また、ライセンス文の簡素化等の努力も行っているようだ。

また、今、とくに活気のあるFirefoxで使われているライセンスであり、ビジネスの世界からもオープンソースの世界のことも考慮したライセンスのように思う。

企画書作成プロジェクト

名前

名前をちゃんと考える意味

名前を考えるのは重要。気に入った名前、かっこいい名前は呼ぶたびにモチベーションを高める。逆に気に入らない名前、かっこ悪い名前は呼ぶたびにモチベーションを低める。

このプロジェクトの中身や印象等

素材

候補1: sower

「種をまく人」という意味。オープンソースプロジェクトの種をまく人という意味と、企画書なのでまだ種まきの段階という意味の二重の意味を持たせる。ミレーの「種まく人」がThe Sowerなので印象も良いと思われる。

読んだときの「ソウワー」や「ソウワープロジェクト」の語感はどうか。

候補2: semeur

上記のフランス語。「スムール」「スムールプロジェクト」の語感は?

候補3: hummingbird

「ハチドリ」のこと。花の蜜を吸い受粉を助ける。「広げていく」というイメージや「相互に利益がある」といったイメージ。hummingの部分でproposalの青写真的なイメージも表現できるかも。

読んだときの「ハミングバード」の響きも良い。本体のプロジェクト名にしても良いかもしれない。

ハチドリをOSSとし樹木をビジネスの世界とする。ビジネスの世界で企業はOSSを介して互いにつながり、OSSはビジネスの世界から蜜(金)を得る。

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