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文責: 重城良国

ハッカー的思考法・学習法

何かを体系立てて学ぼうということはない。はじめに来るのは「したい事」だ。その「したい事」はとても簡単なことかもしれないし、とても大それたことかもしれない。しかし、事の大きさはハッカーには関係ない。「メールが送りたい」と「OSが作りたい」とはハッカーにとっては同じことだ。そして「できない可能性」に最大に苛立つ。すくなくとも「できる」か「できない」かがはっきりするまでは、ハッカーは落ち着かないものだし、逆に「できる」ことが明らかになったときにモチベーションは低下してしまうのだ。「できそうでできない」それがハッカーにとって最大のモチベーションとなるのだ。

そしてはじめの欲求のスケールは結果的な学習とはあまり相関しない。「メールが送りたい」と思ったときに、とてもすてきなメーラがあれば、それ以上何もしないかもしれない。しかし、既存のメーラに気に入らないところがあれば、ハッカーならそのメーラを改良するか、またはメーラを作ろうとするだろう。そして、こだわるところには徹底的にこだわるので、場合によってはOSやCPUの深いところまで学んでしまうことさえある。

「あきるまで、どこまでも深く」だ。

ハッカーの知識は虫食い状になっている。その穴は時とともに埋められていく。ただし、面白いものが外へ外へと広がっている場合にはその限りではない。

まずは実践だ。本に書いてあることは試さなければならない。試してみて実際にそうであったことが正義なのだ。だから試せない知識を好まない。

手当たりしだいに知識をむさぼる。それは試されることで鍛えられていく。手当たりしだいにむさぼられた知識は自ずから体系化されていく。動的に結合し崩壊し再構築される。ひとつ学べば全体が変わる。逆に言えば全体に影響を与えない知識に意味はないのだ。知識の体系を根本からゆり動かすようなそんな知識を常に求めている。どこかの分野に閉じこもった時点で、彼はすでにハッカーではないのだ。

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