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文責: 重城良国

コンピュータへの熱い想い

本質的にはすべて理解可能な厳密な計算から、複雑で理解しがたい怪物が生まれる。怪物では響きが悪い。精霊とでも呼ぼうか。物理的な分子の世界のうえにビット単位の計算があり、それがひとまとまりの抽象を構成し、その抽象が幾段にも重なり層を成し、僕らの生活を変えていく精霊となる。抽象化の層が積み上がっていく美しさは何物にも替えがたい。

精霊は地球上を覆いつくそうとする網のうえに互いにメッセージを送りあう。人間同士のコミュニケーションは彼らのこぐ船に乗り電子の海を航海する。

プログラミングと呼ぼうか、コーディングと呼ぼうか、どちらでも良い。コードを書くという作業を僕は愛する。僕の手から発せられたアルファベット、数字、記号達が、抽象化の層を形成し、ひとつの閉ざされた世界を作る。そして、そこに生まれた精霊が現実的な問題を解決していく。それはとても楽しいことだ。

ハードウェア

CPUがありメモリがあり、キーボードがあり、画面がある。それらをつなぐマザーボードがあり、彼らを協調させるメトロノームがある。メモリに描かれた電子的な模様がCPUにメッセージを送り、CPUがその模様を変化させていく。

アセンブリ

その模様はビットの集まりとして解釈され、ビットの集まりは16進数として僕の目の前に現れる。その16進数は命令でありデータである。16進数はニーモニックとなりそこにアセンブリ言語の衣をまとう。

Haskell

僕はHaskellで関数を書く。関数はSTG言語へと単純化されC--言語へと変換される。そこにはラムダ計算からチューリングマシンへのダイナミックな転換がある。

そして「型」だ。型は世界を構築する設計図だ。型は値に名前を与えそれを操作する持ち手となる。型により自分を縛り、縛ることで最大限の力を発揮することができる。

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